怒羅権を公知にした警察側の作戦勝ちな広刑脱走事件解決な件について


 脱獄犯の逃げ込む&助けを求める先=怒羅権を特定、全国メディアを使ってその存在を世間に知らしめて、連中を一般社会の監視下に置いた官憲のやり口は正しい。六本木でのヤクザや芸能人への襲撃は「他人事」でしかない一般人でも、自分が巻き込まれる可能性が出てくれば「明日は我が身」だからな。その警戒心と社会的な制裁圧力はきょうびバカにならない。


 一方の怒羅権にしてみれば、これまでは暴対法の対象外で、大手の指定暴力団と違って「やりたい放題」の我が世の春を謳歌していたのに、「これ以上脱獄騒動に巻き込まれたり、まして暴対法改正のターゲットにされちゃたまらん」というのが本音のところだろう。彼らが我が身可愛さに、脱獄犯からのSOSをすげなく拒絶したのは想像に難くない。


 社会からの監視強化、それによる怒羅権の譲歩。この兵糧攻めと退路の遮断効果がなければ、こうも簡単に脱獄犯が白旗上げて投降してくることは無かったろう。それに限れば、今回の治安・法曹関係者のやり口は至極真っ当。最初に脱獄を許していなければ、及第点を挙げているところだ(笑)。

<広島刑務所脱走>李容疑者 侵入した民家から中国に電話


 広島刑務所(広島市中区)から脱走し逃走容疑などで逮捕された中国籍の李国林受刑者(40)が、逃走中に空き巣に入った民家から複数回にわたって電話をかけた形跡があることが、捜査関係者への取材で分かった。うち1回は中国への数分間の通話であることを確認したという。大阪市などの市外局番「06」の番号に数回の架電履歴があり、関西の国内中継点にかけて海外の電話番号に接続するシステムを使って中国に電話をしたとみられ、広島県警は履歴の分析を進めている。中国にいる肉親が病気との情報もあり、脱走の動機を含めて追及する。
 県警は14日、通訳を介した取り調べを本格的に始めた。李容疑者は、事件については「話したくない」と語っているという。【寺岡俊】
(1月15日 毎日新聞


 個人的には、この脱走自体、日本側の偉い人が絡んだ「ひと芝居」であってくれれば尚良しといった感じですがね。今回のような騒動を通じて、暴力団だけでなく怒羅権や関東連合といった愚連隊な輩も暴対法の対象にできれば、社会の治安維持への効果は大きい。聞くところによれば、李容疑者は中国にいる病気の母親に会いたがっていて、広島刑務所の人間もそれを認識していたとか。普通は無い話ですが、「そういう利害関係の一致」があれば面白いよなあと思うのは、「プリズン・ブレイク」の見過ぎですか、そうですか。



 ここで「【MAD】ASDX3 × 未来への咆哮」を紹介。

今日の「スイプリ」は普通に良かったよ。普通に。あと2話でどう収めるつもりかは分からんけど。