時間は週末の日中。場所は通行量の多い道路に面したリサイクルショップ。訪れていたのは一人ではなく家族。その状況で、家族から小学校高学年の女の子が一人離れた途端、彼女は失踪。
不自然な遺留品や事件当時に聞こえた悲鳴もさることながら、これは事故や本人の意図による失踪じゃない。他者による誘拐事件だよな。それも、店舗の外側にあるトイレから周囲に不審がられず、女の子を連れだしてタイミングよく逃走している以上、直接の誘拐犯と逃走用の車を準備していた協力者の最低2名いる事件。連れ出した場所やタイミングから考えて、特定の女の子の確保や金銭を目的にした営利誘拐ではなく、異常者連中による拉致。
この事件、犯人から家族への接触は期待するだけ無駄。失踪から48時間を越えると最悪な事態になるパターンだ。
奈良か。嫌でも2004年の小林薫の事件を思い出す。彼は既に死刑になったが、彼の後継者はまだ奈良にいるってことか。奈良県警には、あの時の経験を活かして、迅速に捜査を進めて欲しい。
(7/5 PM10:00追伸:奈良県警、森田琴音嬢を保護。監禁していた男を逮捕。まずは良かった。次は誘拐犯の男の動機と正体の追及だ)
奈良県警は５日、奈良県香芝市の真美ケ丘東小学校６年生森田琴音さん（１１）の行方が４日午後からわからなくなった、と発表した。森田さんは身長約１４５センチで、髪は肩のあたりまでの長さ。灰色のＴシャツに紫のチェック柄のキュロット姿という。県警は事件に巻き込まれた可能性があるとみて捜査しており、香芝署（０７４５・７１・０１１０）への情報提供を求めている。
県警によると、森田さんは４日午後１時３０分ごろから家族４人で香芝市内のリサイクルショップを訪れていた。午後１時５０分ごろ、店のトイレに１人で行ってから戻ってこないため、母親が捜したところ、森田さんが履いていた水色のサンダルの片方が、トイレの個室内に落ちているのを見つけたという。また、午後２時前ごろにはトイレ付近でリサイクルショップの従業員が女性の悲鳴を聞いていたという。
(7月5日 朝日新聞）
