目指すはロボットOS浸透 MS、ベンチャーと提携


 マイクロソフトからすれば、MSRS/DSSPの普及に向けてのアプリケーションが多いに越したことはない。ということで、今回の記事については理解できる。もっとも、日本法人管轄って点でいつでもトンズラする気マンマンだなーとは思いますが(^^;。


 問題はテムザック。こないだお披露目があった改良型援竜T-53も、前作から時間かけて改良した割には相変わらずシャビーな設計(特にアーム部)な半端モノだし、ロボリア事業は実質崩壊しているし…資金繰りは本当に大丈夫なのか?。もともと通信系はともかく制御系が弱い会社だから今回のようなネタに取り組みたい気持ちは分かるけど、MSはモノが形になるまで金は払ってくれんし、モノになったら全部持っていくぞ。テムの現状については色々噂を聞いているけど、焦りの余りそういったリスクから敢えて目を逸らしてるんじゃないか?と勘繰っちゃいますよ。


 相変わらずビジネス下手なのは仕様だとしても、新物好きにもう少しブレーキかけて、過去の蓄積を活かして銭を稼げるモデルを立ち上げる方が、今の経営的には優先順位高いと思いますよ、と>ヒゲ社長。まあ、この点については、市場立ち上げの支援をまともにやらない国(特に経産省)にも責任がある訳だけど。財源確保しやすい介護関係(例:サイバーダインのHAL)とかばっかりヨイショしないで、こっちの方面もヨロ>偉い人。

 マイクロソフト(MS)日本法人は7日、ロボット開発ベンチャーのテムザック(福岡県)と提携し、ロボット事業を強化すると発表した。MSは昨年、ロボット制御用基本ソフト(OS)を開発し、市場拡大が見込まれるロボットのソフトウエアに参入した。豊富な研究実績を持つテムザックと協業し、OSの高度化や市場浸透を図る。
 ロボット工学の基礎研究は大学やベンチャー企業、自動車メーカーなどが手掛けている。ただ、ロボット制御のOSは研究ごとに個別の製品が使われているのが実情で、研究の「横の連携」に障害となっていた。
 テムザックは国内約50大学や海外機関と共同研究をしており、提携により同社は、MSのOSを基盤とする共同研究を促す。一方、MSは自社内の高性能コンピューター施設を研究チームなどに開放し、成果をソフトウエア開発に活用する。
 テムザックと共同研究する早稲田大学の高西淳夫教授は、提携について、「日本の優れたロボット技術の事業化や国際展開につながる」と期待を示している。
(9月8日 産経新聞)