衆院選に向けて〜前哨戦開始。岩国・京都〜
先日の大阪府知事選は、与野党直接対決の構図にはなったものの、地元有権者の投票目的に国政関連の要素が関与する部分は少なく、来るべき「衆院解散総選挙」への影響度から言えば限定的な戦いでした。
これに対して、2/10投票の岩国市長選は、「米軍再編問題」という国政テーマに関する代理信任投票の側面も持ち合わせており、関連して行われる4/27の山口2区補選(現職だった福田良彦氏@自民党が岩国市長選出馬のため)と併せ、一地方選を超えた意味を持つ戦いとして注目すべきでしょう。
選挙より面白いショーはない
新・岩国市長に井原氏 艦載機移転の撤回要求
↑正直、この時は井原市長がここまで「石頭」な教条主義者とは思いませんでした(^^;
神楽による岩国市長選&山口2区補選の当選者予想は、「岩国=井原勝介氏」「山口2区=平岡秀夫氏」。妥当な予想だろうとは思いますが、その後の岩国市周辺がさらに混迷路線を突っ走ること確実な組み合わせなので、予想が当たったところであんまり気分は良くないでしょうな。
出直し岩国市長選、2氏が立候補=米艦載機移転の是非争点−山口
在日米軍再編に伴う岩国基地への空母艦載機移転の是非を最大の争点とする山口県岩国市の出直し市長選が3日告示され、移転容認派が擁立した前自民党衆院議員の福田良彦氏(37)と移転に反対する前市長の井原勝介氏(57)の無所属2氏が立候補を届け出た。投開票は10日。
井原氏は移転容認派が過半数を占める市議会との対立が続き、「民意を問いたい」として昨年12月に辞職し、再選出馬を表明した。
騒音被害が問題になっている厚木基地(神奈川県)から艦載機59機が移転される計画について福田氏は「国の言いなりにはならないが、治安や騒音の不安を解消できれば協力する」とし、容認を前提に条件交渉に入る考えを示している。井原氏は「あまりにも過大な負担」と主張している。
井原氏が合併前の旧岩国市長だった2006年3月に実施された住民投票では、移転反対が投票総数の9割近くを占めた。翌4月の市長選でも井原氏が移転反対を掲げ、自民推薦の容認派候補に圧勝。今回の出直し市長選は、移転計画への地元の民意が示される3度目の機会になる。
(2月3日 時事通信)
そしてもう一つ注目なのが京都市長選。ここは「ガチンコの相乗り候補」「おまけに後ろに解○がベッタリ」門川大作氏の当選で決まり。岩国市長選と比べれば、正直選挙結果そのものには既にして興味はありません。
注目したいのは只一点、京都における「反○同」「反○○利権」の騎手:村山祥栄氏の得票率。中村和雄氏@共産党と浮動票の食い合いになるのは致し方ないとして、投票総数の20%いや15%でも取れれば、後々の地方選における主要政党の選挙戦略に与える影響は相当大きいんだけどなあ。
4新人が届け出=京都市長選
任期満了に伴う京都市長選挙は3日告示され、前市教育長の門川大作氏(57)=自民、公明推薦=、会社相談役の岡田登史彦氏(61)、前市議の村山祥栄氏(30)、弁護士の中村和雄氏(53)=共産推薦=の無所属4新人が立候補を届け出た。民主、社民はいずれも府連が門川氏の推薦を決めている。投開票は17日。
逮捕者が出るなど相次いだ市職員の不祥事防止対策などが争点。事実上、4選不出馬の桝本頼兼市長(67)の後継者として市議会与党の自民、民主、公明が「相乗り」する門川氏と、野党の共産が推す中村氏が対決する構図となっている。村山、岡田両氏は無党派層の取り込みを狙う。
(2月3日 時事通信)