「キリスト教徒もイスラム教徒もユダヤの地から出て行け」とテンションを上げている、現地のユダヤ教過激派。彼らの暴挙を適当に放置して、国内の「ガス抜き」の道具にしているイスラエル政府。
身内だけで、利害の一致な無言の提携をかます分には何も言わないが、今回悪戯を仕掛けたターゲットは、流石にちょっとセレクトが拙かったんじゃね。
こんな感じのブチ切れ経由で、西側&キリスト教圏がイスラエルに総スカンを喰らわせたら、エルサレムのエラいさん達はどうするつもり…あれ? 「中東の安全保障の推進」に資する自滅劇としては結構いいかも。無駄に人死にや遺跡の損壊が増えないという条件付きだけど。
イスラエル・タブハ(CNN) イスラエル警察は18日、同国北部のガリラヤ湖畔タブハにあるキリストゆかりの教会が同日未明に放火されたと発表した。
被害に遭ったのはカトリックの「パンと魚の奇跡の教会」。キリストはこの教会の建つ場所で、5つのパンと2尾の魚を増やして5000人に分け与えるという奇跡を起こしたとされている。
教会内部はほとんどが焼け落ち、屋根も損傷。聖書など教会の所有物も焼け焦げてしまったという。
ただキリストがパンと魚を置いたと伝えられる岩のある箇所は被害を免れた。
イスラエルのホトベリ外務次官は犯行を厳しく非難。「イスラエルは国家としてあらゆる宗教の信仰の自由を擁護するとともに、それを害するいかなる試みもけっして容認しない」と声明で述べた。
教会の壁にはヘブライ語の赤い文字で「偶像の頭はいつか切り落とされる」との落書きが残されていた。
警察はユダヤ人入植者16人(すべて未成年)の身柄を拘束して取り調べたが、全員が釈放されている。
この地域では近年、教会やモスクへの襲撃が相次いでいる。警察は、右派のユダヤ教過激派が放火や建物の損壊に関わっているとみている。
だがパレスチナの人々の目には、イスラエル警察の捜査は手ぬるく映っている。
今回の放火事件を受けてパレスチナ解放機構(PLO)は「パレスチナ全体で教会やモスクがイスラエル人テロリストの標的になっているのに、イスラエルの国家はそれを野放しにしたままだ」との声明を出した。
(6月19日 CNN.co.jp)