アフリカのキリスト教徒、受難の日 〜 エジプトの教会で爆弾テロ、ナイジェリアの教会で崩落事故。共に死傷者多数


 ナイジェリアの方は単純に事故っぽいけど、前日も北東部マダガリボコ・ハラムによる自爆テロがあったし、もしかしたら、カイロの大聖堂と同様、キリスト教徒を狙ったイスラム国関連のテロじゃないかと疑ってしまう。いずれにせよ、現地の被害者の魂よ安かれ。



 もっとも、今の中東は特定宗教をピンポイントで狙ったところで、↑のような反応が返ってくる状況じゃないけどな。


 カイロと同時期にクルド人が起こしたトルコ・イスタンブールのサッカースタジアム爆弾テロも含めて、今のイスラム国がテロに求めるものは、「質より量」「殺した人数より被害を被った国家・勢力数」「自身による手柄より自身が受け取る恩恵」。


 12月になって、モスル@イラクの奪還作戦がやっと最終局面入りかと思ったら、アレッポ@シリアでは戦線の砲火よりも対イスラム国勢力内の内輪もめが激しさを増して、混乱の巷。挙句、そのゴタゴタの間隙を衝かれてパルミラ@シリアを再失陥する始末。


 今のイスラム国にとっては、敵対勢力を正攻法で各個撃破するより、彼らの足並みを乱してそのスキを突く方が有効。パルミラ再制圧では、その戦略がズバリ当たった。


 こうなると、二匹目のドジョウを狙いたくなるのが人情。イスラム国関連の12月のテロは更に拡散が進むだろう。オランダでは発生寸前に制圧できたようだが、近いうちに必ず起こるだろうな。欧州同時多発テロ

キリスト教会で爆発、25人死亡 エジプト


 エジプト首都カイロ中心部で11日朝、キリスト教の一派コプト教の大聖堂で爆発があった。政府系アハラム紙電子版は25人が死亡し、31人が負傷したとしている。大聖堂内にあったカバンに入れられた爆発物が爆発したとの情報がある。コプト教徒を狙ったテロの可能性がある。
 大聖堂はエジプトのコプト教にとって中心的な存在で、クリスマスにはシーシ大統領も訪れる。
 カイロでは9日、幹線道路の検問付近で警察官9人が死傷する爆破事件が起き、イスラム過激派とみられる組織が犯行声明を出している。(カイロ=翁長忠雄)。 
(12月11日 朝日新聞)

工事中の教会崩落、50〜200人死亡 ナイジェリア


 アフリカでは10日、多数の死傷者を出す事故が相次いだ。AFP通信などが伝えた。
 ナイジェリア南部アクワ・イボムでは、教会の屋根が崩落し、礼拝に訪れていた信者ら多数が死亡。国営通信は、死者数を50〜200人と報じている。地元報道によると、教会は工事中だったとみられている。
 ケニア南部ナイバシャでは、タンクローリーが他の車両に衝突して炎上。ケニア当局によると30人以上が死亡した。(ヨハネスブルク=三浦英之) 
(12月11日 朝日新聞)

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