パワードスーツは男の浪漫な件について


 「飛べればなお良し」だったけど、いい、ボク我慢する。


 山海センセ@サイバーダインが「HAL」技術の軍事転用を渋りまくっていたら、袖にされた米軍はサッサとレイセオンでパワードスーツ「XOS-2」を作らせてしまったでゴザルの巻。流石はアメ公さん、クールと言うか、思考がシンプルと言うか。まあ、健常な兵士が装着する分には、別に筋電位起動じゃなくてもいいもんね。動作トレース式を採用するのは、当然と言えば当然の判断か。

まさに「アイアンマン」 軍用の新型パワースーツ


 ソルトレークシティー(CNN) 米軍需製品メーカーのレイセオンが新型の外骨格スーツ「XOS−2」を披露した。先日行われたイベントでは、XOS−2に身を包んだ試験技術者がその威力を実演。マンガや映画で人気の「アイアンマン」のような超人的な動きに見物人はくぎ付けになった。
 試験技術者は、油圧式ロボットアームを装着した腕で約7.5センチ厚の板を割り、30キロ以上のアルミケースを軽々と投げてみせた。このスーツを身につけると普段の17倍の力が発揮できるという。


 ただし、空は飛べない。


 レイセオンは、米軍の物資運搬作業にXOS−2を役立たせたいと考えている。このスーツを身につければ作業員1人で兵士2〜3人分の作業をこなせるという。順調にいけば、2015年には現場で「アイアンマン」スーツが活躍する可能性もある。
 副社長のフレイザー・スミス氏によると、軍の物流部門では1日平均7260キロもの物資を運搬しているという。XOS−2はフォークリフトが使えない狭い場所で使用することも可能だ。
 XOS−2は人間の骨格のような形をし、背骨部分にマシンが取り付けられている。イベント当日は、この部分に油圧式電源が接続された。
 スーツを身につけた技術者は、軽いバックパックを背負っている感じだと語った。反応も良く、体の動きがスーツに届くまでの時間は10ミリ秒未満だという。
 ただ動力源には課題がある。リチウムイオンなどの化学バッテリーは長時間の連続稼働に不十分なうえ、爆発などの危険性も伴う。スミス氏は、ガソリンやディーゼルの単気筒エンジンなら対応できるかもしれないと話している。
 また、軍需製品とはしているが、受注があり生産が加速すれば、3年以内にも一般の人向けに15万ドル(約1200万円)で販売することも検討しているという。
(11月12日 CNN.co.jp)


 まあ、ぶっちゃけた話、「HAL」の実用性云々の前にサイバーダインはその商売ベタを何とかしろと。アレなロボットベンチャーの代名詞として、「西のテムザック、東のサイバーダイン」なんて揶揄されるのは、ちょっと恥ずかしいぞ。



 ここで「【MAD】攻殻機動隊 Stand Alone Complex × 『Rise』」を紹介。

そういや、そろそろリアルに義体技術が出てきてもおかしくないんじゃないか?。「笑い男」は出てきたんだし(笑)。