安倍総理とプーチン大統領の日露首脳会談終了。領土交渉や平和条約締結交渉再開へ 〜 今回の交渉結果は「不可能な100点を目指して落第点を取るよりも、次につながる80点を狙った成果」


 ロシアは信用ならないが、対中包囲網のパートナーとしては信頼するに足る。加えて、経済的な連携や、この3年間に悪化した両国関係の仕切り直しとしての妥協ラインの視点から見れば、今回の合意内容は「80点の合格点」と言える。


 北方領土関係については、相変わらずの停滞感は否めないが、敢えて言おう。今回の首脳会談は成功であったと。


 それはそれとして、会談会場の参加者、みんな眠そうな様子だったなー。実際に居眠りしていたロシア側出席者、後で粛清されるんじゃね?。あと、携帯のカメラで首脳を撮っていた豊田章男のボン(だよね?)。ああいう場所では恥ずかしい行為だから、次からは止めれ。


 それにしても、北方領土のインフラについてのネガティブ質問byTBSのオガタ記者に、「それはそのカンペ書いた誰かに聞けと言われたのか?」とドスをきかせて睨み付けたプーチン、やっぱマジおっかねえ(笑)。でもよく言ってくれた。ありがとう!。

領土交渉再開で合意=「受け入れ可能な解決」目指す―日ロ首脳、共同声明発表


 【モスクワ時事】安倍晋三首相は29日午後(日本時間同日夜)、モスクワのクレムリン(大統領府)でプーチン・ロシア大統領と会談した。焦点の北方領土問題について両首脳は、「双方に受け入れ可能な解決策を作成する交渉を加速化させる」として交渉の再スタートで合意。首脳の定期相互訪問や外務・防衛担当閣僚の「2プラス2」創設でも一致した。
 両首脳はこの後、共同記者会見に臨み、会談の成果をまとめた共同声明を発表した。日ロ首脳による共同声明は、小泉純一郎首相(当時)がロシアを公式訪問した2003年以来、10年ぶり。
 共同声明で両首脳は「第2次世界大戦後67年を経て日ロ平和条約が締結されていない状態は異常」との認識を共有。1956年の日ソ共同宣言や01年のイルクーツク声明など、両国政府が交わした諸文書に沿って交渉を加速するよう、両国外務省に対してそれぞれ指示することを明記した。
 停滞していた領土交渉の再開を共同声明に盛り込んだことで、平和条約締結に向け両首脳が政治的意志を明確にした形だ。
 領土交渉をめぐり日本側は、「四島(択捉島国後島歯舞群島色丹島)の帰属の問題を解決して平和条約を締結する」ことを基本方針としている。帰属問題が決着すれば返還の時期や形態は柔軟に対応する構えだ。ただ、プーチン氏は日ソ共同宣言に明記された歯舞、色丹両島の引き渡し以上の譲歩はしない意向とみられる。交渉再開で合意したがハードルは高い。
 一方、会談で両首脳は、信頼関係の構築で一致。両首脳の定期的な相互訪問などを通じ、政治対話を強化することで合意した。安全保障分野での連携を強化するため、閣僚レベルの「2プラス2」を実施するほか、外務省とロシア安全保障会議との定期協議実施、防衛当局間の部隊交流なども決めた。
(4月29日 時事通信