菅義偉と翁長雄志の「貧乏くじ担当」会談劇に同情な件について


 片や、昨年の沖縄知事選の結果に報復して、知事と県内中間・保守派をはじめとする県政関係者を冷遇した挙句、事態の硬直化を招いた安倍総理とそのブレイン連中の尻拭いをさせられている官房長官


 片や、もともと自民の身内な隠れ保守派で、程よい段階での中央との手打ちを考えていたところ、日本政府からは冷たくあしらわれるわ、下交渉に入る直前に鳩山由紀夫の奇襲を受けるわ辺野古移設に関する岩礁破砕許可の取り消しなんて愚策を丸のみさせられるわと、外堀を埋めまくられて、選択肢を削られまくっている沖縄県知事



 ほんと大変。同情するわ。


 もともと、沖縄県内の基地移転反対派の市町村は、全体の1/4に過ぎない。それ以外の那覇や名護の有権者にしたって、いずれ手打ちと読んでの昨年11月の知事選だったのに、事態を悪化させるだけの喧嘩下手揃いで頭が痛くなる>日本政府vs沖縄県TOP。


 特に、知事選時に県内革新勢力と組んだため、手の平返しが難しい翁長知事はともかく、無駄に沖縄県の反中央派を煽る態度を表に出し続けている日本政府・安倍政権のお偉いさんたちは、ちょっとセンスがなさすぎるんじゃないの?。本州の他県はともかく、沖縄がその「中央上位」手法だけじゃ収まらない、難治の地だってことはとうに分かっているだろうに。


 アジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を巡るドタバタもそうよ。

日本は、アジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加すべき(2015/3/28)


 3月末の「踏み絵」に向けて、中国と米国二大国の駆け引きが続く、アジアインフラ投資銀行(AIIB)とアジア開発銀行(ADB)。結論を言えば、当面勝勢に乗るのはAIIB、最終的に生き残るのはADBだ。であれば、「ADBの番頭」日本としては、「主人」米国を口説いて、自分が「代理人」としてAIIBに参加すれば良い。


 普通の感覚ならこうだろ?。それが、実際に参加するかどうかの判断はともかく、AIIBを巡る中国の外交攻勢を軽く見た挙句、土壇場になって「話が違う」と関係省庁の情報収集担当に詰め寄ってる官邸周辺は、ちょっと仕事に身が入ってないんじゃないの?。AIIBは夏以降の再交渉で全然問題ないとして、沖縄の方はさっさとゴタを終わらせよう。遅くとも、4/26の安倍晋三総理の訪米前に。穏便な手打ちが図れるのは、直近ではそれが最後のタイミングだ。「冷たくしてすいません。でも沖縄に基地は必要なんです」の低姿勢で押し通せ。

官房長官、沖縄知事と平行線 辺野古移設巡り初会談


 菅義偉官房長官は5日午前、那覇市内のホテルで沖縄県翁長雄志知事と約1時間会談した。米軍普天間基地宜野湾市)の名護市辺野古への移設については、菅長官が「唯一の解決策だ」と理解を求める一方、翁長氏は反対を主張して平行線だった。翁長氏は安倍晋三首相との面会を求め、今後も政府と県が対話することでは一致した。
 菅長官と翁長氏の会談は、昨年12月の翁長氏の知事就任以来初めて。
 菅長官は「基地問題で最重要なのは、普天間の危険除去だ。辺野古移設の断念は普天間の固定化にもつながる」と訴えた。「政府は関係法令に基づいて辺野古埋め立てを粛々と進めている」と説明した。2013年に日米が米軍嘉手納基地以南の施設・区域返還に合意したことなどに触れ「安倍政権は負担軽減のためにやれることはすべてやる」と強調した。
 これに対し、翁長氏は「辺野古に新基地はできないと確信を持っている。県民に大きな苦しみを与え、危険除去のために負担しろという話をすること自体が日本国の政治の堕落だ」と反論した。昨年の知事選や県内の衆院選小選挙区辺野古移設反対派が勝利したことを指摘し「県民の圧倒的な反対の考え方が示された」とも語った。菅長官の「粛々と進める」との発言に関し「上から目線だ」と抗議した
 両氏は今後も政府と沖縄県が対話することでは認識が一致し、菅長官は記者団に「これから国と県が話し合いを進めていく第一歩になった」と語った。首相と翁長氏との面会に関しては「具体的にどういう形か聞いていないので、沖縄の考え方を聞くなかで進めていきたい」と述べた。
 ただ、翁長氏は会談後、記者団に「基地問題で後退することはない」と述べ、今後も辺野古移設に反対の考えを変えないと強調した。
(4月5日 日本経済新聞)

 ここで「【MMD艦これ】島風とアンチグラビティーズ【モデル配布】」を紹介。

島風ちゃんから「あなたって遅いのね!」とか言われたくないだろ?>首相官邸の偉い人。さっさとやろうぜ。